第三者保守サービスとは、メーカーのサポート期間が終了した機器に対して第三者の専門企業が提供する保守サポートです。このサービスでは、メーカー純正パーツやサードパーティー製のパーツを活用して、IT機器の運用を延命させることができます。当社では、特にDELL製品に焦点を当て、蓄積されたノウハウをベースにした高度な専門性のサポートサービスを提供しています。
第三者保守サービスは、メーカー保守と比較していくつかの利点があります。まず第一に、第三者保守ではサポート期間が切れた機器でも安心して利用することができます。メーカー保守が終了した後でも、専門家によるトラブル対応やメンテナンスサービスを受けることができるため、機器の安定的な運用が可能です。
また、第三者保守サービスではメーカー純正パーツだけでなく、サードパーティー製のパーツも利用することができます。これにより、コスト面でのメリットがあります。メーカー純正パーツは高価な場合がありますが、サードパーティー製のパーツはより安価に入手することができます。そのため、予算の節約にもつながります。
当社では、DELL製品に特化した第三者保守サービスを提供しています。DELLは世界的に有名なIT機器メーカーであり、高品質な製品を提供しています。そのため、DELL製品を使用している企業にとっては、第三者保守サービスが非常に有益です。当社は蓄積されたDELL製品に関する豊富なノウハウを持っており、専門的なサポートを提供することができます。
第三者保守サービスは、IT資産の最適化や機器の安定的な運用を実現するために重要な役割を果たしています。メーカー保守が終了した後も安心して利用することができるため、多くの企業で導入されています。
DELL製品専門の第三者保守サービス
第三者保守サービスでは、一般的なコンピューターの知識だけではなく、各世代に応じた細かい製品知識が必要となります。さらに、障害の傾向性というものは否が応でも出てくるものなので、そのような経験に裏付けられた知見というものも重要です。当社では、長年にわたりDELL製品(サーバー、ストレージ、ネットワーク、ワークステーション)の販売、構築、サポート等の業務に従事してきたため、幅広いDELL製品の知見を有しており、高い専門性を有しています。
特に、DELL製品に関しては、そのエンタープライズ系の製品に特化しており、サーバーやストレージなどのエンタープライズ系の製品に限定して保守サービスを提供してまいります。このような特化したサービス提供によって、お客様に対してより高品質なサービスを提供することができます。
第三者保守サービスでは、メーカー保守と比べても安価な価格でサービスを提供することが可能です。メーカー保守にはアップグレードやカスタマイズの保守、人件費などが上乗せされた費用が設定されていますが、第三者保守サービスではこれらの費用を削減することができます。
また、第三者保守サービスを利用することで、メーカー保守終了後の保守延長やITライフサイクルの最適化を実現することができます。これにより、IT基盤をコスト効率よく長期利用することができます。
第三者保守サービスのメリット
サーバー機器のライフサイクル最適化
サーバーシステムは、複数の機器で構成されることが通常です。また、その複数の機器は、一度に導入される場合もありますが、長年運用されているシステムであれば、購入時期がマチマチとなり、機器の保守期間に機器ごとのズレが生じるのは必然といえるでしょう。
分かりやすい例は、外付け(DAS)のストレージシステムです。データ容量の増大に合わせるように、徐々にDASストレージを追加していくと、1つのファイルシステムの中で保守期間のズレが生じることはよくあることです。さらに、長期間運用していけば、1つのファイルシステムの中で保守期間中のものと保守期間が終了しているものが混在してくる可能性もあります。
上記のように、1つのファイルシステムの中で保守期間がズレてしまうような場合に、第三者保守サービスは特に有効に機能します。保守期間が終了している機器だけ短期間の保守契約またはスポット保守を検討すれば、機器全体で保守期間を一致させて、ライフサイクルの最適化を図ることが可能となります。
保守コストの削減
第三者保守サービスは、メーカー保守に比べて安価な料金でサービスを提供しています。これは、保守業者が独自のネットワークやパートナーシップを活用し、コストを効率的に削減しているためです。メーカー保守には広範な組織やオペレーションが必要ですが、第三者保守サービスはそれらを抑えることができます。そのため、コスト削減が可能となります。
例えば、計算結果の出力先としてはもはや使われずに、過去の論文データを保存するためだけに古い大容量のストレージを稼働させているような状況では、保守に関するコストを極力削減したいと誰もが考えますが、一般的にメーカー保守では古い世代の機器ほど保守費は高額になるのが実情です。
第三者保守サービスは、修理時点で入手可能な新品または、整備されたリユース品でのサービスとなりますので、保守コストを大きく削減することが可能です。古いハードウェアの高額な保守費用とは異なり、リーズナブルな価格で提供されますので、サーバー機器に対する長期に渡る効率的な投資が可能となります。
サービス内容
以下のサービスでは、原則としてDELL PowerEdgeシリーズ、DELL PowerVaultシリーズ、DELL Precision (TowerまたはRack) 7000シリーズを対象とさせて頂きます。
スポットパーツ保証
内蔵されているHDD, SSD、電源、メモリ等のパーツ交換作業を承ります。対応可能な製品については、以下の対応可能リストをご確認ください。交換パーツは、入手可能な新品、または、整備されたリユース品での対応となります。
スポット保守対応可能リスト
交換にあたっては、以下の2通りのサービスをご用意しています。故障箇所によっては、オンサイト保守スポットサービスのみの御案内となる場合がありますので、予めご了承ください。
パーツ発送 スポットサービス | 弊社からお客様へ修理交換パーツを発送し、お客様にてパーツ交換を実施頂きます。 |
オンサイト保守 スポットサービス | オンサイトにて、パーツを修理交換致します。 |
期間保守サービス
契約期間中に発生した機器の障害について包括的な修理サポートを行います。ハードウェアの障害交換パーツは、入手可能な新品、または、整備されたリユース品での対応となります。年間保守契約が可能な機種は、在庫の状況等に応じて都度検討致しますので、詳細はお問い合わせ頂ますようお願い申し上げます。
契約期間については、月単位で1契約当たり最長12ヶ月のご契約となります。本サービスは前提として、契約時点で稼働している機器についてのご契約となり、修理が必要な機器につきましては、スポットサービスでの修理完了後のご契約となります。
センドバック 期間保守サービス (月単位) | 弊社からお客様へパーツを発送するか、または、 機器を弊社に送付頂いて修理対応を行います。 |
オンサイト 期間保守サービス (月単位) | オンサイトにて、パーツを修理交換致します。 |
構築サービス
メーカー保守が終了しているサーバーなど、古いシステムに対する構築サービスのご提案です。
OSアップデートサービス
OSのサブスクリプションが切れてしまったあとのフリーLinux OSへの移行や、古いサーバーのOSを新しいOSへ移行するなどの対応をご支援致します。サーバーの世代に応じては、ご希望のOSにアップグレードができない場合もありますので、お問い合わせに応じて検討させて頂きます。
パーツ追加サービス
ネットワークカードやGPUについて、最新のパーツを搭載し、稼働させるサービスです。ドライバのインストールや動作確認まで行い、ユーザー様が即ご利用できる状態までセットアップします。サーバーの構成に応じて対応が限定されますので、お問い合わせに応じて検討させて頂きます。
ジョブ管理システム導入サービス
古くなったPCクラスタにジョブ管理システムを導入する場合や、商用のジョブ管理ソフトが稼働していたシステムをフリーのものに切り替える場合に、システム構築をご支援を致します。ジョブ管理システムとしては、SLURMを主に取り扱いますが、お客様のご要望に併せて対応いたします。
データアーカイブサービス
ファイルサーバーのデータをテープや安価で大容量なストレージに移行することは、大きなデータであれば膨大な時間と大きな手間を必要とします。特にテープメディアへの保存については、一度バックアップを取得してしまえば、テープドライブ自身を常時稼働させておく必要はなく、データの閲覧時にドライブを稼働させれば良いだけです。
テープドライブは、長期間利用される機器ですので、最新のLTOに対応したドライブがリユース市場に出回ることはほぼないという背景もあるため、テープドライブは新品を用意して、タワーサーバーはリユース品で検討すれば、とてもコストパフォーマンスに優れたシステムとなるでしょう。
サービスご提供の流れ
以下のフォームから情報をご提供ください。特にサービスタグについては、とても重要な情報となりますので、必ずご確認の上、御連絡ください。サービスタグがない製品については、サービスをご提供をお断りする場合があります。
サービスタグの確認方法